ミルって基本的に釣るだけのゲームなので、
おもろいとおもってやってるはずでも、たまに飽きがきます。
それは、本来お料理好きでこまめだったはずのおかんが、
夏休みのある日、突然に熱暴走を始めるときのような、
焦燥と倦怠が入り交じった感情に似てるのかもしれません。
「毎日毎日暑いのに台所で2時間もかかって作る料理を、
あんたたちはうまいともまずいとも言わずに5分とかからずむさぼってるだけ。
毎日3度3度ごはん作って、おやつまで作って、それが片っ端からどこかに消えていく。
こんなこと繰り返して朽ちていくわたしの人生って一体なんなのよ!」
おかんは思いの丈をヒステリーに込めて愛する家族に伝えたいわけなのですけれど、
めんめんと蝉が鳴きしぐれる昼さがり、宿題を放置して遊びほうけるがきんちょどもには、
おかんの人生を込めたどす黒い重みを帯びた悲嘆は、遠く届かないのです。
(ちなみに上記の愚痴は友人知人の相談を再現したフィクションです。
わたし自身はただの健康オタクで、こまめでも料理好きでもなく、
したがってかような雄叫びはあげたことがございまちぇん。)
閑話休題。
デジタル画面で釣りを楽しんでると、手は汚れないし気軽でいいけど、
釣果を持ち帰って刺身を楽しむこともできず、したがって消費感が否めない側面がございます。
そんなだれた日常に、レベルアップという晴れの舞台があると、
カツが入ってよろしいんでしょうけども。
深海魚の餌を投げたとたんに光がひょろりと目の前をよぎり、
今回心の準備なくへろりとレベルアップしてしまったわたくし、
虚脱感の方が勝ってるかんじでございます。
さよなら46。こんにちは47。
本来ハレの気持ちでいっぱいのはずなのに。

ゲージが右端まで達していたのが、いきなりすっからかんになってしまって、むしろむなしいです。
例えるなら、がんばって焼いたシュークリームをオーブンから取り出すタイミングが早すぎて
しぼんでしまったのと同じくらいのがっかり感なのでした。