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ある日、遊びの予定がキャンセルになった俺は秘密の釣り場で夜釣りを楽しむ事にした。 街から少し離れた所にある橋で、静かでよく釣れる俺の穴場でその日も良く釣れた。
だがしばらくすると、全身に寒気が走った。 「何か恐いな・・・」 そう思いつつも入れ食い状態のその場を離れる気にもならず夜釣りを楽しんだ。
「あなたもつりですか?」
後ろから声をかけられた。 振り返るとそこにはサラリーマン風の中年男性が
「えぇ、ここよく釣れるんです」 「えぇそうらしいですね」 「あなたも釣りですか?」 「・・・まぁそうですね」
話していくうちに段々と俺は違和感を感じた。 男性はどう見てもスーツ姿、とても釣りを楽しむ格好じゃない。 こんな所でなにを・・・
「あなた、つらないんですか・・・」 男性の声・・・いやおかしい、明らかに上から聞こえてきた。 「つりましょうよ、あなたも・・・」 俺は恐怖に震えながらも上を見上げた・・・
そこには、今話をしていた男性の首吊り死体が!! 男が言っていたのは「釣り」ではなく「吊り」だったのだ!!
気が付くと俺の目の前には無数の人影が 「吊ろう・・・一緒に吊ろう・・・」 と俺に囁いている。
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