「こんばんは。ニュースMILU?の時間です」
「若い女性ばかりを狙った、吸血事件が多発しています。
被害者の首筋に、咬み傷がある事から犯人は吸血鬼の仕業だと噂されていますが、
まだ目撃情報もなく、真相は定かではありません。
くれぐれも、夜道の一人歩きにはご注意ください。
では、明日のお天気です。お天気のさやさ~ん?」

ふぅ今日も忙しい一日だったな。
打ち合わせしてたら、すっかり遅くなっちゃった…早く、家に帰ろう。
それにしても、吸血事件怖いな。
不幸中の幸いなのは、被害女性がみな軽症なことね。
ただ、みんな事件の前後の記憶がない…
記憶の喪失。う~ん、気になるわぁ
事件のことを考えながら歩いていたので、後ろから忍び寄る人影に
私はまったく気づいていませんでした。

突然、背後から抱きすくめられ、口を手で塞がれてしまったのです!!

!!
きゅ、吸血鬼~
腕を振り解こうと身をよじっても、身動きひとつできません。
その異様なまでの体温の冷たさが、人ではないことを物語っていました。
「あんたキャスターだよな。あんないい加減な報道されちゃあ、困るよ。
こっちも迷惑してんだ。」
艶のあるバリトンボイス。
「久しぶりの人間界だからって、あいつらハメはずしやがってよ。
バロン(男爵)の俺が、あんな下品なことするかよ…」
きゅ、吸血鬼の世界にも階級があるのでしょうか?
そんなことより誰か助けて~!!

「くくく、叫びたくても声なんか出ないだろ?
ゾクゾクするねぇ。」
次の瞬間、首筋に鈍い痛みが走り、体中の血液が逆流するのを感じました。
薄れゆく意識の中で、ぼんやりと彼の姿を見ました。
吸血鬼と呼ばれる彼の姿が、なんて美しいんだろうと思いながら…

気づけば、私は病院のベッドの中でした。
誰かに襲われたらしいのだけど、何ひとつ思い出せないのです。
ただ、吸血事件はあれからぱったりと起こらなくなり
事件はそのまま迷宮入りしたのです。
[ 完 ]
男爵のくせに言葉使いがまるでなっちゃいないとか、
言動が伴っていないとか、言っちゃやーよ(はぁと)
読んでくださって、ありがと。お疲れ様~
次回「吸血鬼と愉快な仲間たち♪」をお楽しみに~
すぺしゃるさんくす。
ナルゾーさん。
ああっ石を投げないで~ごめんなさい、ごめんなさい。
下のSSで許して~


撮影よく頑張ったちゅーわけで記念撮影♪