ちんみ、通称ちぃが逝って、昨日は命日だった。
今日はお骨になって帰ってきた日である。
もう1年経ったのかという気持ちと、たった1年なのかという気持ちが交じり合うが、
まだ私はちぃが恋しい。
恋しくてたまらない。
去年の4月10日も良く晴れた暖かい日だった。
眼が溶けるくらい泣いて、遺体を数日間は手元に置いておきたかった。
私にすぐの火葬を決断させたのは、他の3匹のネコたちだった。
ちぃの遺体を遠巻きにして、不安そうな顔のネコたち。
ただならぬコトが起きたという眼をしていた。
モコ茶♂がちぃに近寄り、そっと匂いを嗅いで逃げた。
ちぃをこのまま置いてはおけない……
生きている他の3匹を優先させなければならなかった。
今年の3月初旬、一枚の往復はがきが来た。
ちぃの火葬をお願いした業者からの「一周忌合同供養について」とあった。
納骨を勧める文章もあった。
しかし、たとえ骨だけになってもちぃを手放したくない。
合同供養祭には「欠席」と返事を出した。
数日後、電話があった。
「ちんみちゃんの供養祭にご欠席でよろしいのですね?」
非難めいた響きは無く、一般的な確認に過ぎない。
ただ、他人の口から「ちんみ」という名前が出て、涙がこぼれた。
甘ったれのちぃ、私にべったりだったちぃ。
この冬、私は一度しか湯豆腐を食べていない。
ちぃは湯豆腐に入れるタラが大好物で、
「おかあちゃん、今日は湯豆腐? 私のタラあるよね?
骨と皮取って、ふぅふぅしてね♪」
と、大騒ぎをしていたからだ。
あの姿が思い出されて、湯豆腐を避けた。
ちぃの分の無いタラを買うのが、とても切なかったから。
それだけの、お話し……