『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』
「長き夜の 遠の睡(ねむ)りの 皆目醒(めざ)め 波乗り船の 音の良きかな」とは、回文歌の一首。
室町時代の頃から、「初夢」文化のひとつとして日本で行われた風習に用いられた。
七福神の宝船の絵を枕の下に置き、歌を三度読んで寝ると 吉夢を見られるという風習がある。
「初夢」に「宝船」はこの歌が簡略化された名残りでもある。
<意味・解釈>
・ 進みゆく船は心地良く波音を立てるので、過ぎ去る刻の数えを忘れてしまい、
ふっと「朝はいつ訪れるのだろう」と想うほど夜の長さを感じた。
・ 調子良く進む船が海を蹴立てゆく波の音は、夜が永遠に続いてしまうのでは
と思うほど心地よいので、思わず眠りも覚めてしまう。
・ 長い世の中の遠い戦いの記憶から皆よ目を覚ましなさい。
波に乗っている船にぶつかる音の状況はよいのだろうか。
『かんなぎ』~Crazy Shrine Maidens~ 武梨えり作。
2006年1月号『Comic REX』(一迅社刊)にて創刊号より連載開始。
2008年10月 TV放映開始。2012年4月 BS11再放送。

鼻節神社(宮城県七ヶ浜町、舞台となった作者の出身地)