今は昔、私が本当にピチピチの十代だった頃……
あの夜、理由はすっかり忘れましたが、両親と弟は留守でした。
夏でした。
家に誰もいない解放感に浸り、のんびりお風呂に入り、バスタオル1枚で居間をうろつく私。
年頃です。
父や弟の前でそんな恰好はできません。
そんな裸同然の恰好でくつろいていた私の視界に「イニシャルG」が!!
イニシャルG、それはゴ○ブリという生き物です。
名前を呼ぶのもイヤです。
私はアレが死ぬほど嫌いで怖いのです。
当時も家にはネコがいましたから、さっさと退治しないと……
ネコはイニシャルGを仕留めて、くわえて、見せにやってきます。
私はバスタオル1枚という無防備な姿で、あいつと闘うことになりました。
気分はエイリアンに立ち向かうシガニー・ウィーバー。
武器は殺虫剤のみ。丸めた新聞紙で叩くなんて無理><
だって、死体が……
あいつの息の根を止めて、山盛りのトイレットペーパーでくるんで、トイレに流すまでが戦いです。
「キョエ~~~~!!」
「ンギャァ~~~!!」
家屋に響く私の気合い満点の声。
だって、飛ぶんだもん…… (;_;)
腰がすっかり引けていても、いつのまにか裸になっていても、
あいつを殺るまで、私の安息は無い……!
その時です。
背後から父の声……
「シャン、何やってるんだ?」
いつ玄関が開いたのでしょう?
そりゃ、父もべっくらこいたでしょう。
帰宅したら娘が全裸で奇声を上げていたら……
「パパぁ~~ イニシャルGが……!」
泣きながら訴えましたが、私はがっつり父に叱られました。
イニシャルGごときで、その取り乱し方はなんだ、と。
もちろん、叱責は父が退治してくれて、私がパジャマを着た後でしたが…… (ーー;)
イニシャルG。
私はアレが絶滅しても、心が痛まない自信満点です。(ー_ー)!!