今回のお題は「おすすめの本~読書の秋~」です。
最近読んだ本でおもしろかったのは、
『無国籍』(陳 天璽著/新潮文庫)
というノンフィクション作品です。
横浜・中華街で生まれ育った筆者は、
日中国交回復によって台湾籍が認められなくなり、
「無国籍」に……。
国籍がない、ということは、
どこの国の国民でもない、ということ。
パスポートも発給されず、
自由に外国旅行をすることも叶わない。
もちろん選挙権も被選挙権もない。
有事のときに守ってくれる「国」がない。
日本人の両親を持ち、
日本に生まれた多くの日本人にとって、
「国籍:日本」は意識さえしたことがないような当たり前のこと。
しかし、国籍があることが当たり前ではない人もいる、
という事実に衝撃を受けました。
国籍とはなにか?
民族とはなにか?
アイデンティティの基盤はどこにあるのか?
筆者の体験をもとに書いているので、
実例が多く、読みやすいというのもおすすめのポイントです。