いつか親になる君へ ○○ ○己
Ⅲ年9組 ○○ ○子
今の時世なら父親の育児参加は珍しくもないでしょうが、わが子たちが生まれた頃は稀な存在だったと思います。
長子息子が生まれ二十二年間、この春此処を卒業する娘でひと区切り。一男一女に恵まれ育児参加をした親父のつぶやきにしばしお付合い下さい。
思い返せばいくらでもある子らとの思い出、しかし何といっても一番の思い出は乳幼児期の布おしめとのかかわり。
夫婦共働きの我が家では子供たちはゼロ歳からの保育園生活。その頃は紙おむつでの保育などなく、布おしめ五十枚を既製品ではなく手縫いをしました。汚れたおしめは日中見られない子供の健康のバロメーター、そのおしめを毎日洗濯し干し畳むのが楽しみでした。
汚れを下洗いして洗濯機へ。脱水層から取出し一枚一枚を畳みリズムに乗ってお囃子のように手で叩く。しかし干す時には陽気になったおしめに渇!「パン!」と一振りし空気を輪の中に入れて広げ専用の物干しへ。
晴れた日のお日様の匂いは格別。また雨の日はアイロンをかけ、まっ平らのおしめから湯気が出て乾いて行く様は面白いものでした。
こうして乾いたおしめを畳みながら、廃油(食用油)洗剤の力を感じることができました。多少の油の匂いこそすれ科学洗剤+柔軟剤より柔らかく仕上がり乳児の敏感肌には刺激が少ないのです。長男から娘に引継がれたおしめはボロボロになった後、私の職場でウエスとして有効に使命を終えました。
このように知らず知らずに今流行のエコを実践した育児だったなぁと思いました。その場の便利さ手軽さも必要だけれど、少し手をかけることで見えないものが見えてくる、そんな間も必要だと思います。親父の育児をどう受け止め、どう伝授していくか、見守りながら春からは育自に専念します。