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アラガミのMILU日記
タイトル 怪談 2週目   おすすめ(16) 2010-05-19 22:03:21

どうもアラガミです ばわんこ。

なんかどうもね。

前回のが怖くないと不評でして。

ちょっとホラー色の強かったエピソードを書き出してみました。

 

 

 

 

 

※続き物ですがシリーズ化は考えていません。

※事情により時系列はバラバラです。第一話からどうぞ。

※第一話http://www.milu.jp/popup_inc/diary?id=99696&uid=qqShoaya

 

 

 

 

さあいってみよう!w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-幽霊と指したオセロ-

第二回

「奇癖」

 

 

 

 

 

 

無くて七癖、なんとやら。
人にはいろいろな癖があるものだけれど、ブラッドはまた、一風変わっていた。

高校三年生になって。
4月生まれのブラッドは進級して間もなく普通免許を取った。
行動範囲広がるぜー、なんて能天気に言ってたけど、何がそんなにうれしいのか、俺にはさっぱりわからなかった。

 

さて。
どこでもそうなのかも知れんけど、俺の地元は結構な数の心霊スポットがある。
霊などいない、というのが俺とブラッドの共通した評で、今思うと「洒落にならないほど怖い」と言われるところにもかなり多く立ち入った。
もちろん女の子を怖がらせて楽しむ、という悪趣味極まりない夏の風物詩として活用していたのだが、どうもブラッドは事情が違っていたらしいと気付くのはそれから数ヵ月後の夏休みに入ってからだった。

 

携帯もPCもない当時、学生の夏休みというものは、とても充実しているか・・・・逆に全く退屈なものであるか、そのどちらかだった。
もちろん俺たちは後者で。
こないだは俺がブラッドを泊めたから、今日はブラッドが俺を泊めろよーwなどと言う会話が発端だったように記憶している。

とにかくその日、俺は夕方からブラッドの家に泊まりに行った。

ブラッドは一人暮らしで、やっすいアパートに住んでいた。
お前、実家近いのになんで一人暮らしなん?と何度か聞いたこともあったが、いつも曖昧にかわされたっけ。

学生にありがちな「粋がり」の象徴、酒とタバコ。
一晩を過ごすには十分な量を差し入れとして買い込み、自転車(俺はまだ免許持ってなかった!w)で山の麓のブラッドのアパートへと向かった。

チャイムなどない。
ドアを叩き、「俺俺!」。
これでいいのである。
田舎はのどかだ。

すぐにドアは開き、夏だというのにまるで日焼けの痕跡すらない顔が見えた。
ブラッドである。
体より先にスーパーの袋をドアの隙間に差し込み、「差し入れ」と言う。
白い手がそれを受け取る。
この時点で交渉完了である。
控えめに開いていたドアを大きく開き、俺は入った。

・・・いつもながら、片付いてんなぁ・・・

俺の部屋とは大違いである。
きれいに片付けられた和風の1DK、それがブラッドの城だった。

時間が進むにつれて部屋は白く煙り、スナック菓子の空き袋が増えていく。
会話といえば、あの子かわいいねーだとか、最近のゲームだとか、そんなのばっかり。
俺とブラッドは高校が違うので、共通の知り合いの女子は少ない。
なんとも味気ないではないか。
そんなときに役立つのが「肝試し」である。
お互いの知り合いを呼んで、親睦を深めようという作戦だ。
ブラッドのアパートのすぐ裏は、心霊スポットで有名な公園でもある。
時刻は午後10時。
「誰か呼ぼう」と言い出したのは俺のほう。
しかしブラッドは渋るばかり。
今まで見たことの無い反応だった。
「なんだよビビリw」
差し入れよりも大きな下心を持ってきた俺にとっては当然の言葉のように思えた。
お互いそれが暗黙の了解だったはずだ。
「いやちげーってw」
まだ拒否るかコノヤロウ
「なんかあんの?」
と、自然に出たと思う。
いや、ブラッドがニヤリと笑みを見せたから作戦だったのかも。
「いや、今日はちょっとね・・・」
と言いつつ背中を見せるブラッド。

もう、俺は引っかかっていた。

面白い話をしよう、そう言ってブラッドは押入れを顎で指した。
「あそこ、開けて。」
言われるままに押し入れを開ける・・・埃っぽい。
片付けられた部屋の中で、ここだけが違う空間のようだ。
中には布団とシーツ類と
・・・・・・・・・・一抱えもある大きなダンボール箱。

「ダンボール、あるっしょ?」
と言いながらブラッドは部屋の電球の紐に手をかけた。
ぱちん。
一段階、明かりが暗くなる。
「出すの?」
何かいやな予感がしながらも、俺はそのダンボールを持ち上げようとした。
・・・・重い。
重量のせいだけではない、なにか、もっと。
湿気のようなものを感じていた。
「うん、こっち、持ってきて。」
やがて和室の真ん中に大きなダンボールが置かれた。
ガムテープなどはされてれいない。
蓋を開ければ、いつでも中が見れる、そんな状態だった。

ぱちん。

もうひとつ、暗く。
部屋の中は、グローランプのオレンジの明かりだけ。
「・・・なんで暗くするん?」
恥ずかしい話だが、俺はビビリで。
「こっちのほうが盛り上がるだろ?」
ブラッドのその言葉に、大きく後悔していた。

 

「俺が話し始めてから、ゆっくり一個づつ開けろよ?・・・うん、もういい。」

がさ。蓋を開ける。

「急がなくてもいいよ、ゆっくり・・・そうそう。」

新聞紙にくるまれた、たくさんのモノ。

「裏の○○谷公園さ、こないだ自殺あったよな」

柔らかさ的には・・・布?・・・

「まあそこに限らず、俺は心霊スポットとか言うのが大好きでね」

・・・布だけじゃないな・・・丸い筒に封筒のようなものが紐でくくりつけられているものもある・・・

「ほら、俺って神とか信じないじゃん」

・・・とりあえず布っぽいのからいくか・・・

「霊とかも。」

・・・ああ、なんだやっぱりただの布切れか・・・

「いないって思ってるからね。」

・・・しかしボロボロだな。ん?これにも封筒が入ってるのか・・・

「免許を取ってね、いけるところが増えてさ」

・・・封筒の中は写真か・・・

「犬○峠、官○墓地、○裂き病院・・・」

・・・廃墟が写ってるだけか。次だな・・・

「大抵一人だったけど、まあそこそこ楽しくてね」

・・・このブヨブヨしたのいくか・・・

「阿蘇の○橋ってあるじゃん」

・・・うおびびった!人形かよ気持ちわりい・・・

「あそこって、投身自殺だけじゃなくて、欄干の下では首吊りも結構あってさ」

・・・これにも封筒、やっぱ写真・・・

「まあ首吊りっていっても、見つからずに何年も、下手すりゃ10年以上も経ってるケースもあるわけでさ」

・・・今度は森の中?なんだよこの写真。次だな・・・

「で、そうなると、死体は腐って地面に落ちるわなあ。」

・・・今度はこの、わりかし硬いのいってみるか・・・

「でもさ、その場に残るものもあるんだ。」

・・・何だ?木屑?いや違う・・・

「しっかりした枝に括られている」

・・・ん?

「死体をぶら下げていた縄とか」

・・・え・・・コレ・・・縄・・・?な・・・わ・・・??
・・・ナニ言ってるのお前・・・


たまらず、トイレへと駆け込んだ。
苦い吐瀉物が、冷静さを取り戻してくれたのだろうか。
キーンとした飲み過ぎ特有のあの感じが薄れてきている気がする。

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

まだ、後ろは振り返れない。

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

「俺さ」

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

縄を両側から引っ張るような音と、鋏のような音。

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

「やっぱ、霊とかいないと思うんだわ」

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

近づく気配は、ない。

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

「だってこんなことしてたらさ」

 

びぃん、びぃん。
しゃきん、しゃきん。

 

ドンナコトダヨヤメロ

 

じょき、じょき、じゃきん。

 

「俺、もう呪い殺されてるっしょ?」

 

ばさり。

 

 

 

電気が・・・点いた。
とたんに響き渡る笑い声。
もちろん・・・・・・・ブラッドのもの。
「ビビリすぎwwwwwwwwwwww」
そう、俺は、釣られたのだ・・・と思う。
ブラッドの足元の落ちている切断された縄にも、恐怖を感じない明るさ。
ああ、電気ってすばらしい。

 

結局その後、肝試しは開催される事も無く(行けるか!)、その後のブラッドの消息はご存知のとおり。

永遠にあの時の真相を聞くチャンスは無くなったわけだ。

さてさて、タイトルの奇癖とは手の込んだ怪談のことなのか、それとも心霊スポットめぐりのことなのか。
まあ、どっちにしてもろくなもんじゃねーけどなw

 

 

この事件は俺の軽いトラウマとなり、その後のダンボールの中身が本物だったのか否か聞くことも無かったんだ。
でも、2009年の盆、最後のオセロの後にブラッド家族が家にやってきて話す機会があったのね。
まあ当然、ブラッドの話題中心になるわけ。
んで、その中の一節。

 

 

 

 

 

 

 


「○○(ブラッドの本名)は、怖いところに行くのがとても好きでしてねぇ・・・」
「よく、現地のものを持って帰っていたようで、コレクションと言うんですかねえ」

 

 

 

 

 

 


おいおいマジかブラッド・・・・・・


「奇癖」

カテゴリ:未設定 > 未設定
コメント(17)
Amour 2010-05-16 01:16:07  
(;゚д゚)

ひぃぃぃいいいいいぃぃいいいい(;OдO)
SEAHORSE 2010-05-16 01:36:08  
.....Σヾ(;☆ω☆)ノギャアアーー!!
無理 無理 無理ぃぃぃぃいいいい!!!!!
まりんば 2010-05-16 02:34:21  
縄は得意なんでしょ?ってのは今回はナシかな?
綾子 2010-05-16 02:37:43  
.:。.;・((PД`q。))゚._.・:;ゥヮ-ン
怖いよ~~~;;
キョンキョン 2010-05-16 06:11:14  
よんでいません、(◕‿◕✿)゚♡゚。♥ぽちっとね❤(。◕‿ ◕。)❤♪✿だけしましたはい。
2010-05-16 09:20:48  
プル((,,´Θ`,,))プル プル((,,´Θ`,,))プル
あのー ちなみに夜中の2時以降はトイレ行けないんですw
幽霊が出る時間!と小さいころから思ってるから ~(=ρェ;)ウゥ・・
2010-05-16 11:24:56  
その後縛りプレイに突入したんですねwわかりますwwwwwww
michi000 2010-05-16 12:22:55  
..。。*゜゜(´Д`川゜゜*。。..
こわ~;3;
あやせ 2010-05-16 12:25:35  
しまった、昼間読んじゃった(^^;。
・・・夜中読んだら面白かったろうにw
ミズキちゃん 2010-05-16 12:43:43  
昨日の夜は絶対見ない!!!!って、決めてたwww  やっぱ、よかった❤昼にして❤ 
ー心優ー 2010-05-16 15:44:29  
♪~( ̄ε ̄;) くぁクないもーん
かんでないもーん
へいきだもーん
冬花 2010-05-16 16:45:03  
ブラッドwwwww
さすがアラガミンのお友達 って感じ(ぇww

私も書いてみょうかなー、階段(違
舞響 2010-05-18 15:34:06  
ブラッドさあああああん○| ̄|_
勘弁してください、まじ><
燁子 2010-05-18 17:30:45  
いいセンスしてる方だなぁ。。。
惜しい人を失くしたものです。。。
wendy4 2010-05-18 21:01:35  
う~~~~ん 〓■●ポテッ ~□○O
ひろりむ 2010-05-18 22:52:01  
私も思ったwwww
縄で拘束プレイwwwwww

腐女子…いあ、既腐人(キフジン)でスマソwww
kabuki 2010-05-20 10:47:38  
ち・・・・・・
ちびった・・・・・
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