以前に、子供に賭け事を教えてえらい目にあわされた、というのは書いたことがあったような気がします。
図書館でも、場所によって受験生が多いところや老人が呆けているところ、子供がはしゃいでいるところとそれぞれです。
子供が多いのが一番最悪で、私なんかもみくちゃにされて落ち着ける場所ではありません。
10万も握ればひと月ふた月旅に出たり、言葉忘れるほど山にこもったりしていた頃です。ふらふらになって帰ってくると、無性に活字が面白いのです。目に飛び込んでくる活字がすべて情報で、内容なんかどうでもいい。急速に沁みこんでくる感覚が楽しかったんです。
とにかく子供を黙らせようと、チロルチョコを買い占めてきて、それを掛け金にサイコロを振らせて遊ばせたのです。
ときどき、覗き込んで、
「正ちゃん、負けがこんどるぞー」
「のび太くん、一回負けたからいうて泣くな」
「ケンイチ氏は悩み過ぎや」
「キテレツ、そろそろ倍賭けしてビビらせ」
みたいな感じ。
そこに、どこで井戸端してたのか母ちゃんが迎えに来て私はイッカンの終わり。
適当に言い訳しようにも、烈火のごとくです。
さんざんに罵られ、それには飽きたらず、張り紙作るとまで言いだしてます。犯罪者でもないのに。男のロマンを教えて顔写真まで張られたら、・・・・・・私も進退極まりました。
呆然とする私を尻目に子供を連れて引き上げていく中、一人のお上品なお母さんだけが、ニコニコと笑いかけています。
こちらが謝ろうとするより早く、チョコレートの礼を言われ、
「あなたは教育関係の人じゃないの?」
いつもなら、「そうです!」と平気で嘘がつけるのですが、博打教えた現場押えられて、そこまで厚顔じゃない。
とにかく、このお母さんが骨折ってくれて、私は町を出て行かないでよくなったというわけです。
私も危ない橋を渡ってきたというお話です。
でもねー。その後がいかん。
私を何としてでも、ことあるたびに学校へ連れて行きたがる。
救ってくれたけども、ええ迷惑でした。ここの子供は鉄棒教えてと来るし。
2年後、引っ越したので関わりはなくなりましたが、私と同じ学校に通ったと連絡がありました。今は30前くらいになっているでしょう。競艇教えなあきません!
今日、夕涼みに行く前に図書館へ寄りました。
人も少なく、子供は皆無。
おかげで、2時間ほどぐっすりと寝てきました。