月を愛でて
晩秋の調べに
抱きしめてくれた君を
今も忘れじ我が身かな
月にぽつぽつと
飛びたいと語る吾を
何処へも行くなと
響きあうほど我が君よ
去り逝く秋は音を立て
月に参らせ我が君は
億劫な歩みのうちに
灯が尽くるまで見届けんと
幸せは逃げ去った
月に参らん我が君と
愛しき温もり忘られじ
吾はただ生きてゆく
命の歌の花びらが
幾年生まれ来たりとも
我が身と心は君の物
星より美だと戯れる
温もりくれし我が君よ
壁に身をもたせつつ
時どき眼を上げ
空を見る
温もり教えた
我が君よ
ああ 我が君よ
我が君よ