ハハが我が家へ寄ると滞在するようになってからだから、かれこれ7~8年前のことになります。
年をとると、実家や兄弟の家への行き来も億劫になるのでしょう。
来れば2か月、3か月ということもしばしばです。
本人は図書館で本を借りては読んでいれば嬉しい人なので、あまり気にもかけなかったのですが・・・・本を読めば検索もしてみたくなるみたいで、辞書の小さな文字を睨むのも可哀そうだと思ったのです。
家庭教師に来てもらおうと思いました。
スクールに通えばいいのでしょうが、年寄り扱いに長けた人がいいのです。
そこで、早速に近くの大学へ出向き、募集の掲示をしてもらおうと思いました。
しかし、勝手の分からぬ学校、右往左往しながら、どこで頼んだものか?
誰でもいいわけでもないし。。。
そのとき、浮浪者の私に優しく接してくれた淑徳短大のお姉さんの顔が浮かんだのです。ボランティア部に頼もう!
教務課で顧問を紹介してもらい、話すと、
「いい活動報告が作れそうだから、是非、みんなの前で話してください」と、とんとん拍子です。
サークルの集まる日に出向いて、お願いしてきました。
「皆さんにお願いがあって参りました。私のハハの家庭教師になってもらいたいのです。家庭教師ですから、もちろんボランティアではありません。パソコンの触り方を教えてほしいんです。」
話しながら、どうやらここは昔見た淑徳の子とは違うぞ、という空気がひしひしと感じられます。
「パソコンを教える。この内容で、やってみてもいいかなと思った方はいらっしゃいますか?」
シーンとしたまま。
もちろん、私のような怪しげなおっさんが出向き、その家へ入る勇気があるかどうかも重要な選択でしょう。家に上がるやプロレスの相手でもさせられたら一生残る哀しい記憶にもなる。
「それなら、仕事の内容自体に不満がある方は?」
返事がないので言葉を継ぎました。
「実はこれが重要で、嫌だけど条件がいいとかでは困るんです。嫌じゃなければ、そこから条件をつめていきましょう」
ここへきて、やっと一人から声が上がりました。
「時給はいくらもらえますか?」
大事なことです。
顧問がいる手前、なかなか聞き出す勇気が出なかったのかもしれません。
意外と長くなりそうなので、また明日。