書初めの日でした。
朝早くから起きて、墨を磨りました。
会社の仲間からは、いつも嘘くさいと怪しまれていますが、普段不真面目だからこそ、どこかで一新しないといけません。区切りの意味も込めて、神聖な日として今年も2日の今日は休ませてもらいました。
寒いけども窓を開け放ち、墨に向かっていると、ハハから電話が入りました。
珍しい初夢を見たというのです。
夢の中で、テレビほどもある(ハハのは32インチだったか?)大きな本を見ていたようです。
しかし、その本には、ところどころに助詞があるだけで、肝心なことは白いまま。どう解読するか頭をひねっていたら、「一緒に読みましょう」と友なのか図書館員なのか、おばさんがのぞき込んできました。
すると魔法のようにスラスラと文章がつながり、すっきりと充足感を覚えたらしいのです。
しかし、読み終わると、最後に破線が2行まだ残っています。
これは?とまた二人で考えるのですが、何も浮かんでこない。うーんと考え込んでいると、ハッと気づいたのです。
今まで読んできたのは、自分の思い出。そして、あと2行はこれからのこと。あと2年、桜が見れるなぁと思いながら目を覚ましたということです。
池波正太郎が還暦を迎えたときに、っさーっと、これからの自分の人生が見えたということを書いていたことを思い出しました。
暮れ行く人生において、語るほどもない悟りの心境が訪れるのかもしれません。
ハハは12月が誕生日なので、先月から後期高齢者の仲間入りをしたところです。
夢の中のこととはいえ、振り返る思い出に、ほっこりと満たされるのなら、そこそこの人生を歩めたのではないでしょうか。
それにしても、まだ2年も長生きしてわしを困らせようとする魂胆にびっくりします。
1行が実は10年なら、どないすんの!