先週発表された流行語大賞についての追感想。そもそも流行語大賞とは「現代用語の基礎知識」を発行する自由国民社が読者に対して行われたアンケートから、その年の世間を賑わし世相を表した言葉を選んで発表するものである。発表された流行語大賞に茶々を入れるつもりは毛頭ないが、個人的にはちょっと気になる部分がある。
その前に、私自身が長年の読者だった「現代用語の基礎知識」とは何かを、流行語大賞に一喜一憂する方々は先ず知る必要があるのではないか。恐らく「現代用語の基礎知識」の存在自体を知らない人もいるかも知れない。
ネット社会になって紙媒体の情報よりも、インターネットを駆使した方が手軽で便利だ。かく言う私自身、「読者だった」と過去形を使っている通り、ここ何年か購入していない事実がある。なので、苦言を呈するには少し後ろめたさもあるが、自由国民社には引き続き頑張って欲しいので、敢えて取り上げてみたい。
「ユーキャン新語流行語大賞とは」についての説明は、以下の通りである。
「この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。」
この説明の中で、「軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって」とあるが、果たして今年選出された言葉で「ゲス不倫」や「保育園落ちた日本死ね」「トランプ現象」「盛り土」等は「軽妙な表現とニュアンス」に該当するのか、いささか疑問が生じるのであ
る。
辞書によると『「軽妙」とは文章・話・技などが、軽快でうまみがあること。気が利いていておもしろいこと。また、そのさま。』とある。ならば、前述の選出言葉は選考理由からは明らかに乖離していると言わざるを得ない。
そこで、これらの矛盾点を解決するには従来の「新語流行語大賞」ではなく、新たに「世相反映語大賞」に名称変更すれば、問題点はスッキリすると思うのだが如何だろうか。
謹啓、自由国民社殿。かつての「現代用語の基礎知識」読者より。