12月1日、広島カープファンに吉報が届いた。今年の流行語大賞に選ばれたのは「神ってる」。今シーズン突然ブレークした、鈴木誠也選手の奇跡的な大活躍ぶりを緒方監督が褒め称えた言葉が、並みいる有力候補を抑えて年間大賞の栄冠に輝いた。
現役時代、これといった成績もなく地味な存在だった緒方氏に、まさかの栄光が降り注ぐとは予想だにしなかった。「言葉の持つ力は凄い」の一言だ。発言した本人ではなく、言われた方の鈴木選手が表彰式の舞台に上がってきて、ちょっとちぐはぐな感じがしたのはご愛敬だろう。
個人的に推していたのはピコ太郎の「PPAP」だった。溢れる才能がようやく開花した苦労人の小坂大魔王に、もうひとつの勲章を与えたかった。覚えやすい短いフレーズと、一度聞くと耳から離れないリズミカルな音楽。国内のみならず世界各国のマスメディアが挙って取り上げ、「YouTube」で世界を席巻した影響や功績は計り知れない。まさにネット時代の申し子のような存在感を示したのではないか。日本発でも、言葉の壁を軽々と乗り越えられるヒントを、多くの人々に植え付けたと思う。
トップ10にノミネートされた他の候補の中には、聞いていて不快になる言葉や、賛否両論を巻き起こす言葉、口にするのも憚れる言葉も多かった。その中でも「PPAP」は何の衒いもなく、ひたすら見る者、聴く者の心を和ませ、笑いを誘うことをモットーに創られた言葉である。誰も不愉快にならず、何の罪もない言葉が流行る「平和な世の中」でいてほしいと切に願うばかりである。
尚、グーグルが「Year in Search: 検索で振り返る」で、数兆回に及ぶ今年の検索回数からナンバーワンを選び、正真正銘の流行り言葉を12月中旬に発表する。興味・関心のある方や、流行語大賞に異議を唱える方は覗いてみては如何だろうか。