これは、一昨日のお話
なのですが・・・
午前中、野暮用があってとある場所に出かけた僕。
バスでその目的地に近いJRの駅に向かった僕ですが、目的地は駅の反対側なので、
南口から北口へと駅の中(改札の外)を歩いていきました。
すると前からご年配の女性が・・・・
おそらく僕が杖ほこうだからだったんでしょうが、
「これ、お守りになりますからどうぞ」と
小さな冊子を差し出してきました。
「あっ、何かの新興宗教だな」とピンときた僕でしたが、
こんな場面で無下な態度はとれない僕ですので、
素直に「ありがとうございます」と受け取りました。
ちなみに目的地には北口から歩いて向かいます。
当日の天気予報は午後から雨。
「せめて目的地に着くまでは降らないでほしい」というのが僕の願いでした。
その小冊子を受け取った後、駅のコンビニでお茶を購入し、
駅を出たところにあるベンチに座ってひと休みした僕。
すると、数分後、ポタ、ポタと雨粒が落ちてきました。
「ゲッ!」と気分が落ちた僕は
「お守りになるんちゃうんかい!」と突っ込みを入れつつ
(もともとそんなことは1mmも信じていなかったけど)
先ほどの小冊子を入れておいた上着のポケットから取り出した僕
チラっと確認してみると裏面の下に「霊波之光」の印刷が
案の定です。
宗教は自由ですので、新興宗教だといえども、
他の宗教の人を傷つけたり、詐欺まがいのことをやらない限り
一切否定も批判もしません。
その宗教を信じることでその人が幸せな気分になるのなら「いいんじゃないか」と思います。
ですが、僕は無宗教ですし、教祖さまだったり神というものにすがるつもりもありません。
例えお守りになると言ってたその小冊子をもらったことで、
雨の予想だった天気が快晴になったとしても、僕は信じません。
ましてや午後からだと予報されていた雨が、小冊子を受け取った直後に降り出したのですから
もう「お笑い」です。
僕は何だか逆に面白くなってきちゃいました。
そういえば、宗教の勧誘ということに関して僕のエピソードをついでにもう1つ紹介しておきます。
それは大学生時代、東京・練馬で一人暮らししていた僕の下に
聞きもしなかったけど何かの宗教の勧誘活動をされている三人組の女性が来ました。
「あなたは神様を信じますか?」たしかそんなことを言っていたと思います。
その時、僕は以下のように言いました。
「はっ、神?、そんなものいませんよ。自分が神だとか言った時点で、その人物は神なんかじゃありえないし
僕はこの世、宇宙には不思議な力とか流れ、調和みたいなものがあるとは思うし、
その力を『神』というのなら僕も同意できる。でもその力は特定の一存在からもたらされるものだとは
思えない。だから僕は神なんて信じない。宇宙の不思議な力が神ならその力を感じ受け入れるという
主観的な思いが唯一自分を救えるものなんだと思う。だからどんな宗教の神も僕は信じないし、
救いを求めたりはしない。『神』は主観的で自分の中にいる内なる存在なのだから、そういう意味で言うなら
僕にとっての神は唯一僕だけだ」と。
すると勧誘に来ていたその3名の女性はしゃべりはおろか思考も完全停止の状態。
「自分たちの信じすがっていた宗教を根底から否定された」という感じだったんでしょうか?
少しかわいそうになった僕は
「だから、僕はあなたたちの宗教に入信することはないし、僕を勧誘することは無駄です」
「でもあくまでもこれは僕の個人的な考えだから、絶対に正しいとは言わない」
「あなた方が信じている今の宗教を信じていてそれであなた方が満たされるのなら
それはとても素敵なことだし、そのまま信じ続ければいい」と彼女たちに伝えました。
するとやっと我に返ったように彼女たちはお互いに顔を見合わせた後、
「どうも失礼しました」と頭を下げました。
その時の彼女たちの目は「ああ、教祖様」と僕に向けられているようでした。
と、長々と語りましたが、どんな宗教を信じようとそれで自分が幸せなら、それでいいと思う。
だけどむやみやたらに人を勧誘しようとするのはどうかと思う。
特に僕や僕のような人を勧誘しようとしないで欲しい。
私、入信しないので