
学校で思い出すのは童謡メダカの学校なんですが
かつて日本では、小川にはごく普通にメダカの群れが見られたそうです。
しかし、1980年代あたりから野生のメダカが各地で減少し始め、
姿を見ることが難しくなりました。
減少の主な原因は、農薬の使用や生活排水などによる環境の悪化、
護岸工事や水路の整備などによる流れの緩やかな小川の減少、
繁殖力の強い外来種(ブルーギルやカダヤシなど)による影響が挙げられています。
また、メダカは水田のような一時的水域に侵入して繁殖する性質が強く、
近年の農地改良に伴う用排分離により、用排水路から繁殖時に水田内に進入することが困難になっており、
メダカの繁殖力を著しく削いでいることにも原因があるそうです。
こうしたメダカを取り巻く環境の変化により、
1999年2月に環境庁(当時)が発表したレッドリストにて絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
(絶滅の危険が増大している種)にメダカが記載され、
メダカは2003年5月に環境省が発表したレッドデータブックに絶滅危惧種として指定されました。
身近な生き物だったメダカが絶滅危惧種となったことはマスメディアにも大きく取り上げられ、
日本各地で保護活動が活発に行われるようになったようです。