
野菜の定番の1つであるキャベツは、一年中スーパーで目にできて、
食卓でおなじみの野菜。いかにも昔から日本で食べられていそうなキャベツですが、
実は本格的な栽培が始まったのは明治時代と割と最近なんですよ。
そこで本日は、身近だけど意外に知らないキャベツの、歴史から種類まで、さまざまな魅力を紹介します。
もともとは薬草だった?そのルーツに迫ります。
キャベツの原産地はヨーロッパの地中海、大西洋の沿岸です。
ルーツは紀元前600年頃のケルト人によって栽培された「ケール」と呼ばれる球を作らない野生種とされていま
す。
そこから約1000年の時を経て、葉を巻いた形になったのが現在のキャベツなのです。
そこからヨーロッパ各地に伝わり、日本にきたのは江戸時代末期。
そして明治時代になると、本格的な栽培が始まりました。これは文明開化の時に、
西洋料理と一緒に食べられるようになったことがきっかけです。
ちなみに、トンカツに盛り合わせることで、「生野菜を食べる」文化を根付かせたのもキャベツです。
その後、大正時代には、多くの人がキャベツを食べるようになりました。
意外に最近なんですね。
キャベツは現在の日本だと食べることが目的ですが、
古代ギリシャやローマでは薬草としてあつかわれていました。
このころから、キャベツは胃に良いとされていましたが、他にもお酒の酔いを醒ましたり、
治療のために傷口やしもやけに直接つけたりして使われてきました。
キャベツの栄養や効能は、大昔から注目されていたというわけですね