https://microsoftnews.hatenablog.jp/entry/windows10.freeupgrade
この Windows 10 の無料化は Microsoft にもメリットがあります。
今回取り上げるのは主に2点。
- 古いバージョンの OS のサポート費用が削減できる
- Windows ストアの活性化
OS のサポートには多額の費用がかかります。
サポートする OS のバージョンを減らすことで、
コストも削減することができます。
OS の更新料を無料にすれば、ユーザーがサポート終了後の Windows XP を
危険な状態で使い続ける、という事態もある程度防ぐことができるようになります。
また、Windows アプリが動作する端末をできる限り増やすことで、
Windows ストアから得られる収益を増やしたいという思惑もあるはずです。
Windows アプリや音楽、映画などのコンテンツを販売する
Windows ストアの手数料は、条件などによって異なりますが、
約30%です(支払いの受け取り - Windows app developmentより)。
Windows のアプリ(デスクトップアプリ、ソフトウェア)は、
企業の業務で使うものを中心に高額なものも多く、
iOS や Android よりも単価は高いはずです。
これらのが Windows ストアを通して流通するようになれば、
かなりの額が Microsoft に入ってくることになります。
Microsoft は、Windows の更新で得られるお金よりも
Windows ストアを活性化させ、アプリ販売で得られる手数料の方が
多くなると判断したようです。
できるだけ早い段階で、Windows アプリの動作しない Windows 7 から
Windows 10 へ移行させ、 Windows アプリの動作する環境を増やすことで、
着々と収益の得られる環境を整備しようとしているのです。
Windows 10 では、従来のデスクトップアプリも
Windows ストアから販売が可能になるという情報もあります。
また、PC、スマートフォンやタブレットなど幅広い機器で使える
「ユニバーサル Windows プラットフォームアプリ」は、
Windows ストアでしか販売できません。