今期(秋)もそうなんですが
全体的に暗く重いお話が多かった印象です。
何も考えずにケラケラ笑いながら見られるようなアニメは少なく
総じて心が弱っている時に見るのはちょっと覚悟が要りそうな作品が多い傾向にありました。
そんな中でも際立っていたのがコレ
2023年6月~9月まで放映されたアニメ「BanG Dream! It`s MyGo!!!!!」(バンドリ イッツマイゴー)。
バンドリといえば2017年のアニメ第一期に始まり、劇場アニメ、漫画、アプリゲーム、リアルバンド等々に及ぶ一大メディアミックス作品。本作はそのテレビアニメシリーズ最新作にあたる。
初期のシリーズは、主人公のJKが「キラキラドキドキ」する何かを求めて、入学した高校やライブハウスで出会った仲間たちとバンドを組みライブに向けて邁進するというような、ありがちではあるがシリーズ独特のポジティブな空気があり、細密な映像と躍動感のあるライブシーンもあり楽しく見られた作品であった。
のですが、
本作イッツマイゴーは、登場人物はみんな一癖も二癖もありキャラ同士も噛み合わず常に険悪な空気が漂い罵倒し合い歩み寄らない。どうしてこんな人たちが集まってバンドなんかやってるの?と思ってしまう程皆無理してバンドをやっている。その理由は後々明かされるのだが、とにかく重い。そして暗い。更に最後の展開も救いがない。
ここまで書くと、面白いところ一個も無いんじゃないの?と思われるかもしれない。確かにそうなのだが、一つだけ心動かされるモノがある。それがライブシーンだ。
これまでのギャルバンアニメでは見られなかったような奇抜なライブシーンが見られるのがこの作品の特徴のひとつ。こんなんでライブ成立するの?と驚いたものです。
そういった意味ではインパクトの強い作品だったと思います。
この作品は極端な例かもしれませんが、今年のアニメ作品にはこういった無理に話を重くするように持って行ってるようなものがいくつかあったように思います。
いつもなら癒し系の象徴ともいえる「キララ枠」(まんがタイムきらら系統の漫画を原作にしたアニメの俗称)でさえ、重苦しい展開と演出が行われているのも見受けられました。
なんでこんなに重い展開の作品が増えたのかは、だいたい察しがついてますが、その話はまた別の機会に。
この流れはいつまでも続くものではないと考えますが、ぼくとしてはゲラゲラ笑いながら見られるアニメがもっと増えて欲しいと思っています。
さて来年はどんなアニメが見られるのか今から楽しみです。
それでは皆様
良いお年を。