https://www.nichepcgamer.com/archives/windows11-recall-ai-functionality-is-for-copilot-plus-pc-only.html
『Recall』とは、Windows11上のあらゆる操作のタイムラインをスクリーンショットで保存し、過去のデータ(アプリケーション、Webサイト、ドキュメントなどあらゆるもの)にアクセスできる新しいAI機能。
このAI機能は、Copilot+ PCの要件(40TOP以上のNPU搭載CPU)を満たした環境でしか使用できません。Microsoftは以下のように述べています。
今週発表したRecallなどの新しいAI機能は、Copilot+
PCが必要になります。本日の(Windows11 24H2 Insider
Previewの)アップデートをインストールしても、(Copilot+ PCを満たしていないと)お使いのPCでは利用できません。 ― Microsoft |
上記は、Windows11 24H2 (Build 26100.712) Insider Preview Release Previewチャネルの更新情報にてアナウンスされました。Windows11 24H2には『Recall』AI機能が実装されているものの、Copilot+ PCでないと利用できないとMicrosoftは述べています。
わざわざCopilot+
PCというシステム要件を策定していることから、今後も『Recall』以外にもCopilot+
PC専用(=NPU専用)のAI機能が実装されてくることが見込まれます。PCの買い替えを検討していて、新しいAI機能に興味のある方は、40TOPS以上のNPU搭載CPUが出揃うまで買い替えは待った方が良いでしょう。
Copilot+ PCは、以下が最小システム要件とされています。
- Microsoftが承認した40TOPS以上の性能を有するNPUを搭載したプロセッサーまたはSoC
- 16GB DDR5 / LPDDR5メモリ
- 256GB以上のSSDまたはUFSストレージ
Microsoftは、このシステム要件を満たしたものをCopilot+ PCと定義しています。
Windows11のCopilot+ PC専用AI機能であるRecallを、NPU非搭載CPU環境で無理矢理動作させた猛者が現れました。
https://www.nichepcgamer.com/archives/successful-operation-of-recall-ai-feature-on-cpu-without-npu.html
NPUなしでの動作に成功させたのはX (旧Twitter)ユーザーのAlbacore氏。同氏は以下のように述べています。

私は以下の環境でRecallを動作させることができました。 Snapdragon 7c+ Gen 3、メモリ3.4GB、NPUは搭載されていません。 近々、NPUなしで動作させるためのチュートリアルを作ります。この低スペックでも驚くほど良く機能します。 |
Albacore氏は上記ポストとともに、NPU非搭載環境でRecallを動作させたスクリーンショットも公開しました。

スクリーンショットにはたしかにSnapdragon 7c+ Gen 3環境でRecallが動作している様子が写っています。
はたして、Albacore氏はいったいどのような方法でNPU非搭載環境での動作を成功させたのでしょうか。