一言で熱中症といっても多くの因果関係があるものですね。高齢者で循環器(高血圧)の障害もあり、熱中症は特に注意しています。
熱中症は屋外だけでなく、屋内で発症するケースも多く、富山県内では高齢者が多く搬送されています。
その背景や注意点について、救命救急の現場を担当している富山大学医学部 救急医学講座教授の土井智章(どい ともあき)医師に聞きました。
近畿大学病院救命救急センターの太田育夫准教授によりますと、特に高齢者は体温調節機能が低下しているため重症化に注意が必要だということです。高齢者に多く見られるのは「非労作性熱中症」。家にいて体を動かさないのに熱中症になるケースで、最近は独居の人が増えていることもあり、周囲に気付かれず症状が徐々に進行してしまうこともあるようです。室内でも起こる熱中症の予防・対策についても太田准教授に聞きました。
この度は動画に、高齢者の熱中症対策についてまとめました。
重要な3つのポイントは、
水分補給:15分ごとに一口飲むと1日で1.5〜2Lの水分が確保
正しい食事:モモやプルーンなどの季節の果物がビタミンやミネラルを補充
室内温度管理:24度〜28度以内に成人向け、通気性の良い服を選ぶこと