https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00850/
かつて通勤電車の中では、つり革につかまり、縦長に折りたたんで新聞を読んでいる人が圧倒的に多かった。いまや、大人もスマホでゲームに興じている。新聞を「読まない」と答えた若者が約7割というのも、致し方なし。
日本財団が17~19歳1000人を対象に9月末~10月初旬に実施した調査で、「新聞を読んでいる」と答えたのは32.7%に留まった。2018年の調査から約15ポイント減少しており、「読まない」派が7割に迫る勢いだ。

新聞を読まない理由としては、「面倒くさい、時間がない」が最も多い47.8%で、「家で新聞をとっていない」「お金がかかる」が続いた。ネットには無料で読める情報が大量にあふれており、わざわざお金を払ってまで読むというインセンティブが働きづらいのかもしれない。一方、新聞を読む人の過半数は、読む理由として「世の中のことを幅広く知れる」を理由に挙げた。
新聞を読まない理由(%)
新聞を読む理由(%)
新聞を読む時間は「5分未満」「5~10分」の合計が77%で、読んでいる人も「流し読み」程度が多いようだ。

では、若者はいったいどんなふうに情報収集しているのだろうか? スマホ漬けの生活かと思いきや、意外にもテレビが52.7%と最も多く、「Twitterなどの短文中心SNS」「YouTubeなど動画投稿サイト」が続いた。新聞はわずか6.8%だった。

SNS全盛期、新聞を読まないテレビをほとんど見ない若者が多い中、現役の学生と若手の記者やディレクターがメディアのあり方について意見を交わしました。