わむたんは、魔力地図を覗き込んだ。
「ここが今わしらが居る梟の森じゃ。」
梟導師は魔力地図の右上の方を指した。
「この場所とわむたんの住んでいる世界は次元障壁の扉で繋がっておる。」
「それと同じように、この世界のどこかに魔界の次元と繋がっている扉があるのじゃ。」
「いや、魔界だけではない。無数の世界への扉が存在しておるのじゃ。魔界への次元障壁の扉もそのひつにすぎん。」
「お師匠様、あのベリアルという魔物は空間のどの場所にでも次元障壁の扉を造れるようでしたが、何故なのでしょうか?」
「うむ。それなのじゃが、どうやら何者か強大な力を秘めたる者が魔界の魔力を強めているようなのじゃ。」
「そして、その者の復活再臨の為にベリアル達は動いているようなのじゃが、復活再臨の為にはかなりのエネルギーを必要とするのじゃ。」
「桃林が狙われたのも何千年に一個しか産まれないという黄金のドラゴンの肉をエネルギーの供物にしようとした為にちがいあるまい。」
「わしの考えでは、多分次に狙われるのは、静寂の森に住んでいる黄金の角を持つユニコーンか七色珊瑚の海に住んでいる黄金の鰭を持つポセイドンのどちらかに違いない。」
と言うと、梟導師は魔力地図の左上を指し示した。
「ここが静寂の森じゃ。」
「わむたんはここに向かうのじゃ。」
「わしは、こっちの七色珊瑚の海に向かうとするかの。」
梟導師は魔力地図の左下を指し示すと、優しい微笑みをたたえながら、
「わむたんや。今度の敵はベリアル以上の敵かもしれぬ、気を付けて行くのじゃぞ。」
とつぶやいた。
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)