「パパとママとお兄ちゃんを返せ!!!」
一人残された弟ユニコーンは体を震わせながら叫んだ。
目からは大粒の涙を流している。
死神ベラは手を挙げると、人差し指をクイッと上に向けた。
地面に転がっていた両親と兄の三個の首が宙に浮かんだ。
「これはいい!剥製にして部屋に飾ってあげるわ。」
「楽しかったわ。お遊びはここまでよ。その黄金の角を頂こうかしら。」
弟ユニコーンは観念した。
もはやかなわぬまでも戦うしかないと。
何千年に一度しか誕生しない黄金の角を持つユニコーンには、普通のユニコーン族には無い特殊な力があるとされている。
しかしまだこの幼いユニコーンは力を使った事が無かった。
弟ユニコーンは黄金の角に全神経を集中した。
黄金の角は、弱いが蛍光色の緑の光を放ち始めた。
そして、黄金の角から小さな稲妻の光が放たれ死神ベラへと向かった。
小さな稲妻の光は、死神ベラに当たったが、ダメージを与えられない。
「ほう。坊や、なかなかやるじゃない。」
死神ベラは薄笑いをしている。
もう弟ユニコーンには死神ベラと戦うすべが無かった。
「死んでもらうわ。」
「死神の鎌!!!」
死神ベラの両手から二本の鎌が弟ユニコーンの首をめがけてシュルシュルと回転しなら飛んでいった。
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