なすすべもなく立ちすくむ弟ユニコーン。
「やたのかがみ !!!鋼の形態!!!」
わむたんは、手にしていたギターを天に翳した。
ギターは光り輝くと、ひまわりの花の形の盾へと変化した。
このやたのかがみもあまのむらくものつるぎと同様にわむたんの霊力で姿が変化する。町では主にギターにして持ち歩いている。
わむたんはひまわり型の盾を弟ユニコーンの前方に投げた。
カキーーーン・・・
死神の鎌は、弟ユニコーンの前方に現れた盾にはね返された。
「間に合わなかった・・。ごめんね。」
乙橘は、涙を流しながらつぶやいた。
「おねーちゃーん。」
弟ユニコーンは乙橘が持っている雷鳴の角笛を見ると駆け寄ってきた。
「その角笛は伝説のユニコーン族の戦士の角で作った物だね。僕分かる。」
「うん・・・。」
乙橘ほそう言うと、しゃがみ込んで弟ユニコーンを抱きしめた。
「キィーイイイ!邪魔をする気だね!いいわ。この死神ベラさまに逆らったらどうなるか見せてあげるわ。」
「死神の鎌!!!」
わむたん達に向けて死神の鎌が飛ぶ。
しかし黄金の霧が死神の鎌を防いだ。
モモリンがわむたんの首の所から顔を出し、霧のブレスを吐いている。
「おとなしいユニコーンを殺すなんて、許しません!」
乙橘はそう言うと、雷鳴の角笛を口に持っていった。
「雷鳴の旋律!」
ピーヒョロ・・・ヒョロロロ・・・
美しい音色だ。
その音に反応するように、弟ユニコーンの黄金の角が輝きだした。
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)