はい、というわけで、周囲の批判顧みず、今回取り上げまする方言は。
じゃーん!
「はんかくさい」であります。
ハンカチが臭い訳ではありません^^;
「また、そんな事やって~!何回言ったらわかるのさ~!っとにもう、はんかくさいんでないの~?」
子供の頃、よくこうして親から罵声を浴びたものであります。
「またスピード違反で捕まった?お前ホントはんかくさいもなあ」 なんて言ったりします。
標準語だと「馬鹿、アホ、間抜け」 。
実に身も蓋もない言葉でありますが、関西弁で言うところの「アホか」とか 「アホちゃう?」と似たようなニュアンス。関東弁だと「バッカじゃないの?」ということになりますが、どちらかというと関西弁に近い感じですかね。
語源は「生半可」 「半可通」で、「中途半端」「不十分」ということ。
一見頭ごなしに罵倒されているかに響く、きつ~いお言葉のような感じがしますが、
尻に「くさい」が付いているわけですから、必ずしも「馬鹿」「アホ」と言い切っているわけではないんですね。
「くさい」を付ける方言としては「Hくさい」 というのもありますが、
これも「H」と言い切るのではなく、あくまで「くさい」。
「くさい」 は「らしい」「のようだ」という推測を意味する言葉ですので、
「はんかくさい」も「Hくさい」も「そのように見えるかも」というやんわりした表現なんです。
「このばかもの!」とか「たわけもの!」と逃げ場がないほどに罵倒するのではなく、
「ちょっとお間抜けに見えますよ」
「ホントにもうお馬鹿さんなんだから」とオブラートに包み込んで言う感じ。
「まったく、しょうがない奴だなあ。ホントお馬鹿さんなんだから」
これが「はんかくさい」という言葉の本来の意味というかニュアンスなんですね。
「はんかくさい」 はごく近しい(親しい)人間が、愛すべき「ばかもの」に向かって放つ、慈愛に満ちたお叱りの言葉なのでありました。
*あまり親しくない大人同士の会話に使うと、シャレにならないときがあります。^^;
親子かごくごく親しい間柄でのみ使用することをおすすめします。^^v