スネークコブラは手下の蛇を従えながら長老とクーの方に近づいてくる。
ポセイドン族の若者達は次々と石に変えられていった。
「長老さま、お逃げください!」
長老の取り巻きの一人がそう叫ぶやいなや石に変えられてしまった。
「見つけたぞ!黄金のポセイドン!」
「そこのじいさん邪魔だ!どけ!」
「クーは渡さんぞ!」
長老は、クーを後ろに隠した。
「そうか。まずじいさんから石になってもらおうかね。ひっひっひっ・・・」
「やっておしまい!」
手下の無数の蛇達が、長老に向かって石化の毒を吹き掛けようと身構えた。
このままではおじいちゃんが石に変えられてしまう。
しかし攻撃の技は練習でまだ一度も成功した事がない。
クーは、全身を集中した。
「絶対零度の息!!!」
クーの口が青い色に輝きだした。
そして氷のつぶつぶとともに冷気が吐き出された。
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