空中をキラキラ氷のかけらが舞う。
冷たい氷の息は、長老を狙っている蛇達を氷漬けにした。
「出来た!」
クーは叫んだ。
「このチビめ!これではどうだ!」
スネークコブラは、そう叫ぶと更に自分の元から大量の蛇を繰り出した。
長老とクーは、大量の蛇に囲まれてしまった。
クーの息も届きそうにない。
大量の蛇が再び石化の毒を吐こうとした時、その体は二つに裂かれた。
「斬鉄剣!!!」
梟導師は、身の軽い動きで回転しながら蛇達を壊滅させた。
「危なかったぞい。」
梟導師はそう言うと、スネークコブラに向き直った。
「よくもやってくれたね!」
スネークコブラは、梟導師に噛みつこうと飛びかかった。
梟導師は素早い動きで、それをかわした。
二発、三発と攻撃をかわしていく。
梟導師の素早い動きに翻弄されて、攻撃は当たらない。
「うぬぬ。これを使うしかないわね。最後の毒。手下の蛇達の数千倍強力な毒よ。よけられるかしら。」
スネークコブラは、必殺技を繰り出そうとしている。
梟導師は、クーにささやいた。
「クーや、斬鉄剣に絶対零度の息を吹き掛けておくれ。」
クーは差し出された斬鉄剣に絶対零度の息を吹き掛けた。
斬鉄剣は青い輝きを放つと、周囲に氷のかけらを纏いながら光りだした。
「最後の毒!!!」
「絶対零度斬鉄剣!!!」
二者は同時に攻撃を放った。
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)