4月10日、目覚めると、長女ネコ「ちんみ」、通称ちぃが逝っていた。
まだ、眠っているような顔をして。
前日、獣医師のところで点滴をしたばかりだったのに。
ちぃの異常に気付いたのは、2月の末だった。
それから42日、彼女は飲まず食わず。
5キロ近くあった体重は3キロを切っていた。
もともと、弱い個体だった。
生後約2ヶ月でウチの子になった。
すぐ、弱いというのに気付いた。
親のことは知らない。
殺処分寸前だと聞き、私が引き取った子猫だった。
完全室内飼いで、大切に育てた。
毎年ワクチンも打ち、健康診断もしていた。
それから約13年と9か月……
昨日、獣医師に私は言った。
「私の覚悟ができていません。もう少し、点滴でもたせてください」
最初から、入院はさせなかった。
私と一緒でないと、眠れないネコだったから。
昨日のちぃは、初めて点滴で暴れた。
すでに太い針を使える状態ではなかったから痛かったのか、
それとも「もういやだ」だったのか……
私は自分については、何があっても延命治療をしないでくれと
家族に言ってある。
それなのに、飼い猫にはそれをしてしまった。
昨日の点滴で、あとまだ数日は生きられると思っていた。
生きていてほしかった。
私のエゴだ。
朝からずっと、ちぃを抱いて泣いていた。
火葬業者は丁寧にちぃの遺体を連れて行った。
立派なお棺に入れて……
ちぃは明日、お骨になって戻ってくる。