35歳になって以降頻繁に釣れるようになった魚の中で、その特徴を見事に表した
名前を持つ魚がいます。
その魚とは、まずムレハタタテダイ。
ムレハタタテダイはフエヤッコダイと同様、熱帯魚の代表格ですが、名前を漢字に
すると群旗立鯛となります。
つまり、「数十匹以上の群れで泳ぐことが多く、長く細く伸びた、 まるで白い旗が
立てられているように見える背びれを持つ」、これがムレハタタテダイの特徴、
ということですね。

ムレハタタテダイの群れ
実は、ムレハタタテダイとほとんど変わらない姿のハタタテダイという魚も
いますが、この魚は、ムレハタタテダイと姿形はほぼ同じでも、基本的に
群れません。だから「群れ」が名前についていません。
外観の特徴だけでなく、名前を見ればその習性もわかる、というところが
群旗立鯛という名前のいいところです。
このように、魚の特徴が名前に表されている例は他にもいろいろあり、これまた
35歳になってから釣れるようになったハリセンボンは、その好例の一つです。
ハリセンボンはフグの仲間であることからか、この世界ではフグの姿で登場
しますが、皆さんご存知のように、実際には体の表面に数多くのトゲを持つ
魚です。
興奮するとフグと同様体を膨らませますが、膨らんだ時にそのトゲがツンツンと
突き出た姿はとても個性的で、ビジュアル的に人気のある魚です。
もちろん本当に1000本ものトゲを持つわけではなく、実際のトゲの数は300本から
500本程度ですが、千本に匹敵するほど多くの針を持つ、ということで針千本という
名前がつけられた、ということですね。
いかがでしょうか?この名前を聞けば瞬時にハリセンボンの姿が脳裏に浮かび
ませんか?
名前の威力は絶大ですね^^
