近くて遠い国ロシア。
去年の8月、一人でロシア旅行に出かけました。
モスクワのクレムリン、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館のような超有名観光地への
訪問がとてもエキサイティングであったのは当然のこととして、町中で見かけたちょっとした風景を、
私の「旅行お土産話」として紹介させていただきます。
まずはこちらの風景です。この檻の中に入っているのは一体何だと思いますか?
これは、そう、スイカです。
スイカが檻の中に入っているのです。ちょっと理解に苦しむ光景ですが、これはスイカの無人販売。
スイカがゴロゴロと檻の中に入れられて売られている、という訳です。
これはロシアの夏の風物詩で、あちこちで普通に見られる風景なのですが、日本のスーパーで、
「糖度12度」なんてシールが貼られているカットしたスイカを見慣れている日本人にとっては、
ちょっとしたカルチャーショックを受ける風景ではあります。
さて、お次はまるで監獄に直結しているかのような長くて暗い「歩く歩道」。
これは、サンクトペテルブルクのプルコヴォ第一空港という国内線専用の空港の風景です。
ロシアの空港や駅には英語表示はほとんどありません。その上、中はとても暗く、本を読むのも
一苦労でした。
そして、エスカレーターも歩く歩道もとてつもなく長いのがロシアです。
「一体どこに連れて行かれるのだろう?」そんな気分になるほどです。
ちなみにВХОД(フホート)は「入口」、ВХОДА НЕТは「進入禁止」。
出口はВЫХОД(ヴィーハト)ですが、私は旅行中、覚えたばかりのこれらの単語を忘れないよう、
駅や空港の中ではずっとフホート、ヴィーハト、フホート、ヴィーハトと唱えながら歩いていました。
無味乾燥で、必要最低限の表示しかない「歩く歩道」。
ロシア第二の都市にある空港の風景だとはにわかには信じ難いですね。
最後に、モスクワの地下鉄駅、地下鉄3号線のプローシャチ・レヴォリェーツィー駅(革命広場駅)
での風景です。
モスクワの地下鉄の駅は装飾が大変凝っていて、「地下美術館」と呼ばれるほどですが、この駅には
駅名にちなんで革命志士の彫像がたくさんあります。その中に犬を連れている志士の像があった
のですが、皆さんなぜかその犬の鼻をなでて通り過ぎて行きます。
結果、犬の鼻はピカピカに光り輝いていました。何のことかわからない私も、右倣えと皆さんと
同じように犬の鼻をなでて(それも3回も)駅を後にしましたが、気になって調べてみたところ、
この犬は「ラッキー・ドッグ」と呼ばれていて、この犬の鼻をなでるといいことがある、と信じられて
いるようでした。
「〇〇の△△をなでるといいことがある」という類の話は、世界各地に数え切れないほどあり、
イタリアのフィレンツェには、フィレンツェ再訪を願う人たちに鼻をなでられまくっているイノシシの
彫像がありますが、モスクワにも、鼻をなでられても嫌な顔一つしない従順な犬がちゃんといる、
という訳です。
尚、これは後でわかったことですが、モスクワの地下鉄駅は原則撮影禁止のようです。
ゴメンナサイ(^^;;知らなかったんです、本当に。。
それにしても、知らない、ということは強いことですね(^^;;