我が家の庭には紫陽花が綺麗に咲いています。
この紫陽花を、毎日眺めて楽しんでくれいる方が多いのにはとても嬉しいことなのですが・・・・。
「この花は見てるだけか?」
「昨日より玉が一つ減ったんちゃうんか?」と毎日、人の庭を覗いてはうるさい婆さんがいます。
どかから現れたのだか、大根ができれば、「その葉っぱはどうするんや?」
キューリが育てば、「いつ収穫するんや?」
収穫すれば、「漬物にしたのか、酢であえたのか?」ととにかくひつこい。
相手にせねばいいものですが、これが一方的で困ります。
ふんふん、と適当にあしらい、やっと去ってくれると、2軒先の老人が、
「目があってもた~。」という表情で苦笑しています。
「わし、耳が聞こえんから」と必死に無視するも、一方的に30分は突撃をかまされます。
今日は雨。さすがに雨の日までは歩いて来まい!と安心していたら、声が聞こえてくるのです。
しかも友達を連れて。
「ほれ!見なさい。この色。鮮やかやろ~」
「奥にはナスも成長しとるで!」
もうすっかりわが庭は、婆さんの持ち物みたい。
とにかく顔を合わせたら長いのでひっそりしていると、
ピンポン、ピンポンと顔を出すまで鳴らされるのです。
うちの中では婆さん相手をどっちがするかのバトルが繰り広げられることになる。
まったく、物を盗らない説教強盗にあったみたいで、いつもこちらのほうが呆けてしまいます。
そして、これまた困ったことに悪意は感じられんのです。それさえ感じれば、情け無用の私なら話が早いんですけど・・・。
とにかく、嫁がどツボにはまって、陰でクククッと笑うのがせめてものなぐさめです。
えらい人に目をつけられたもんです。