前回の続きです。
ゲームセンターの明らかにインチキな占いで、私の前世は紀元前に野垂れ死んだ人ということでした。
だいたいが前世なんて、現実しか見えてない私からすると、それだけで眉唾、まるっきりファンタジーになってしまい、信じている人にはとても失礼になってしまいます。
就職したばかりの頃、あれは3年目だったと思います。
後輩がアルバイトとして、サークルの後輩を連れてきました。
なんでも器用にこなす学生さんでした。
しかし、後輩の後輩といっても、その人は芸大を卒業して、学校を変えてまた学生になったから、私ともさほど年齢が変わりません。ちなみに女子です。
姿勢や態度は素晴らしいのですが、経歴はなかなか普通じゃありません。
この人が、妙に輪廻転生について詳しかったのです。
甦りの魂なんて、救いのない時代に都合よく作った宗教の教えの名残くらいにしか考えられなかった私ですが、実はかなり形式だって確立されているものようです。
悟りの薄い私には、ますますよくできたファンタジーとして興味をそそられたのです。
その人を引っ張り込んだ我が後輩は、前世は羊と言われてました。いかにも羊の皮を被った山羊のような人なので、思わず笑います。
みんなの前世を、ポンポンと言っていく中、私と仲の良かった先輩と私のときだけ悩んでいます。
二人とも後ろ暗いことが多い人生、信じてなくても嫌なこと言ってほしくないと身構えます。
私の先輩は、とにかく業が強すぎるらしいのです。
で、おそらくは、生まれたての魂。あるいは、すぐに死んですぐに生まれ変わった人らしいのです。
魂は転生を何度も繰り返しながら丸くなるらしいのです。
一般的に穏やかな良い人は、何度も転生した魂なのでしょう。
そして、私は魂が古すぎるらしいのです。
転生するまでに時間がかかりすぎているというのです。
「たぶん、紀元前。そこで完結すべき魂だったのかも・・・」
どうとっていいのか分かりませんねぇ。。。。
わざわざ見てもらって失礼ながら、どうせこじつけ話でしょう!それなら、勝手にこじつけさせてもらって、
完結すべき魂だったのなら、おそらくまん丸の魂だったのでしょう。何も思い残すことなく野垂れ死んだことでしょう。
旅の果て、或いは山の中、行き倒れて降り積もる雪をそっと舐めながら、それでも幸福を感じて息絶えたのだと思うなぁ。
けど、私は楽に死にたいなぁ。。。
時代小説とかの転生物は、前世の記憶がしっかりしているため、引き継がれる魂の所以に面白さがあります。
でも宗教的な理屈も、これまたよく出来た物語だと思うのです。特に古い宗教ほど、奇書と呼ぶべき奇想天外を楽しめます。
こんなことを言って、私は教会を出入り禁止にされ、住職に説教をくらっているのです。