第26回イグ・ノーベル賞が発表された。
コンセプトは「人々を笑わせ、考えさせる」。
22日、米ハーバード大学に於いて授賞式が行われ、
「股のぞき効果」の日本人チームが受賞の栄誉に輝いた。
本家のノーベル賞をパロッた同賞は、物理学、化学、医学等の分野
から、個人、企業、団体を対象に優れた10件を選び表彰する。
「知覚賞」の「股のぞき効果」とは、「股のぞきで見ると、
小さく縮む」現象。前かがみの姿勢で股間から後側に見えるものが、
実際より小さく見える現象を実験で示した。
遠くの景色が近くに見えたり、1mの高さの物体が60cmほどに
感じる錯視の効果を、90人の被験者から検証によって得た。
受賞者の一人である東山・立命館大教授がステージ上で実際に
「股のぞき」を披露すると、場内は拍手喝采、客席では真似をする
多くの観客の姿も見られたらしい。
今年で26回目になるが、日本の受賞は10年連続の快挙。
過去の受賞には、犬語翻訳機で話題になった「バウリンガル」や、
「カラオケ」の発明者、井上大佑氏らが名を連ねる。
「生真面目で堅物」の印象が強い日本人の受賞が多いのは意外
だが、日本人のユニークな発想も、まんざら捨てたものではない。
「馬鹿馬鹿しい、くだらない、無駄なもの」に情熱を捧げる
人々に、脚光が当たる世の中は実に平和である。