最近、若者がガムを噛まなくなったらしい。
ここ10年で4割も売り上げが減ったようだ。
「噛むのが面倒」が買わなくなった理由のひとつに挙げられている。
そんな理由で・・・いやはや愕然とするばかりである。
スマホの普及もガム離れの一因としているが、ガムは暇つぶしに
噛むものだし、これはある程度分かるような気もする。
個人的にはガムは大好物である。
ガムと親しく付き合うようになったのは、高校生の頃からだ。
入学時、何の因果か1年・1組・1番であった。「何故なんだ!」
教室から入ってすぐ前の席に納得がいかず、初日に担任を捕まえて
席替えを懇願した。が、「これは俺が決めたんじゃない。
俺に替える権限はない」と、敢え無く門前払いをくらった。
それも原因で不貞腐れた高校生活を送る羽目になった。
授業中、ずっとガムを噛んでいた。最初の頃は先生の目を盗んで、
噛んでいたのだが、暫くしたらバレてしまった。当然、こっぴどく叱られた。
が、然し、これ程度ではめげなかった。何度も注意され、怒鳴られようが
ガムを噛むのをやめなかった。すると、夏休み前頃になると、先生の方から
折れてきた。というか、手を焼いた悪ガキに諦めたのだろう。
あれほど、口うるさく指導していた先生が、教室に入るなり、
「おい、○○、ガムをくれ」と言ってきたのだ。びっくりした。
勿論、先生の要求に素直に応えたのは言うまでもない。
「よし、10点アップだ。」もしもガムを切らしていたら、平然と
「10点マイナス!」。冗談で言っていると思っていたが、そのまま
成績に反映されていた。今、思い返すと無茶をやったと後悔している。
あの、担任の先生は元気でいるだろうか。「先生、ゴメンナサイ。」