いよいよ、ノーベルウィークの幕開けとなった3日、東京工業大学の
大隅良典栄誉教授にノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった。
細胞のリサイクル機能「オートファジー」の分子メカニズムを
解明した功績が、世界の最高権威に認められた。
細胞自らタンパク質分解して再生する機能といわれても、
素人にはなかなか理解しづらいが、今後は、「オートファジー」
そのものをコントロールする、新薬の開発が期待されるらしい。
ところで、文学賞だがここ10年、毎年候補に挙げられながらも、
残念な結果に終わっている村上春樹氏だが、今年の受賞は、ほぼ
間違いないだろう。
なんせ、英国の有力ブックメーカー・ラドブロークスが、ハルキ・ムラカミを
一番人気に推しているのだ。実際、去年は一番人気が見事に受賞
しているのだから、これほど安心する太鼓判は無いだろう。
が、然し、そもそも性的描写も多い大衆文学作家の村上氏が本当に
ノーベル文学賞に値するのか、不安視する村上ファンがいるのも事実。
過去の受賞者をみても、今まで大衆路線の作家が受賞した例が無い。
だが、村上氏が受賞すれば初の快挙となる。
世界的ベストセラー作家になった氏の熱狂的ファン、「ハルキスト」達が、
世界中で「その日」が来るのを、固唾を呑んで待ちわびている。
「出席は控えるべきだ」の声の中、イスラエルの最高文学賞受賞式に、
敢えて出席した村上氏の気骨溢れるスピーチが秀逸である。
『どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ』
圧倒的軍事力で、パレスチナに侵攻するイスラエルの強権体制に、
毅然とした口調で、平和の尊さを込めたメッセージを読み上げた。
来週13日の木曜日、多くのハルキストと共に、彼の受賞を待ちたい。