『PPAP』。最近、嵌まってしまった動画だ。理屈抜きで笑える。
今、巷で大旋風を巻き起こし、各メディアが挙って取り上げているので
多くの方は既にご存知だろう。
お笑い芸人、小坂大魔王が扮するパンチパーマにヒョウ柄の衣装を纏った
「ピコ太郎」なる謎のキャラが、ピコピコ鳴る電子音に乗せて歌い踊る。
手にしたペンを、パイナップルに刺して、
「アイアム・ア・ペン、アイアム・ア・パイナッポー!」で始まり、
次に、手にしたペンを、アップルに刺して
「アイアムア・ペン、アイアムア・アッポー!」と続き、最後は3種類を合体、
「ペンパイナッポーアッポーペン!」と、締めて終わる。
軽快なリズムと単調なフレーズが、一度聞くと、もう頭から離れない。
朝、聞いてしまうと、その日は一日中「悪魔のフレーズ」が脳内を駆け巡る。
正に、中毒ソングの極みだ。
『PPAP』は8月25日にユーチューブで公開された。
人気歌手、ジャスティン・ビーバーの大絶賛コメントで、一気にブレイクスルー。
再生回数は700万回を超え、「タイム誌」や「CNN」「BBC」など、海外
メディアにも取り上げられ、今月4日時点の総再生回数はなんと2億を突破。
今日7日から世界134カ国で「PPAP」を配信開始する人気ぶりである。
芸歴25年の苦労人は、お笑い界での活動中止した2003年から
5年間程テクノユニットを結成、音楽活動に専念した経験がある。
彼には、元々音楽の素養が備わっていたのである。
『PPAP』で使用している電子音は、雌伏の期間中の賜物だ。
単なる閃きでは無い、云わば計算され尽した楽曲といえよう。
雪深い青森市出身の小坂大魔王は、地元の観光大使も務めている。
世界中に名前と顔が売れて一躍人気者になった小坂。
高齢の父の為に、兄弟と力を合わせ実家をリフォームした孝行息子だ。
故郷に錦を飾り凱旋する姿を、父は心から待ち侘びている事だろう。