世の中には3大激痛と称されるジャンルがある。心筋梗塞、陣痛、そして尿管結石。
他の激痛名の候補も幾つかあるが、尿管結石だけは必ず入るほど別格の扱いである。
外国でも、king of pain (キング・オブ・ペイン)と呼ばれる。「痛みの王様」は世界共通だ。
我がお腹に宿った小さな命・・・じゃなく、結石との付き合いが否応なく始まった。痛み止めの
飲み薬と座薬を服用しつつ、3~4週間毎にレントゲンを撮りながら、結石の現在位置を確認する通院中も、四六時中ひたすら痛みとの戦いは続いた。
周期的に収縮を繰り返し、消化物を次の器官に送る蠕動運動。自律神経によって支配されるので、自らの意志ではコントロール出来ない。人間が生きている証拠である。
およそ1時間毎の蠕動運動による結石の移動中に襲い掛かる激痛。いつ起こるか判らない痛みではなく、具体的に次は「何時何分に痛くなる」が、予測出来るのだ・・・これはコワイ。
※医者に忠告された食生活の改善策。
●1日2リットル以上の水分を摂る。●適度な運動を行う。●就寝直前の食事をしない。
●シュウ酸、尿酸、砂糖、塩分、脂肪が多いものなどを控える。●ストレスを溜めない。
どれもこれも、真逆の生活を送ってきたので、尿管結石はなるべくしてなったのだろう。自ら招いた病なので、誰のせいでもない。正に自業自得の極みである。
清涼飲料水やアルコールの入った液体で水分は補給していたので、「水」なんて殆んど飲まなかった。根っからの運動嫌いで、スポーツは観るものと決めていた。残業の多い仕事柄、ストレスは溜まる一方で、そのストレスを解消する為、深夜に亘る暴飲暴食を続ける毎日。
魚よりも、肉、天麩羅などの揚げ物類、チョコレート、ココア、ビール等、私の大好物は全て、結石の元になる「シュウ酸」や「プリン体」を多く含む物ばかりであった。
野菜では特に「ホウレン草」が好きで、会社近くにある市場の食堂で摂る昼食時には必ず、「ホウレン草のおひたしの小鉢」を別途注文していた。あと、「胡椒」も好きで、色々な料理に大量に振りかけて摂取していた。担当医に言われたのが奇しくも、その2品の「摂り過ぎには注意してください」との御宣託だった。「早く教えてよ先生!」
(次回、完結編に続く。)