日本テレビで放映中の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」が面白い。
あまりドラマは観ない方だが、タイトルにある「校閲」の文字に興味をそそられて、つい観てしまった。
以前の職場が印刷関係の仕事だったので、「校正」の業務に携わっていた時期があった。「校正」と「校閲」は似て非なるもので、「校閲」の方がよりスキルを求められ、広範囲な知識が備わっていないと文章のチェック作業が出来ない。番組でもその違いについて説明があったが、そもそも「校正」と「校閲」について深く考える人なんて、世の中にそんなにいないだろう。
決して陽の当たる職種ではないが、巷に溢れる本や雑誌が世に出回る前は、必ず「校正」と「校閲」の関所を通過せねばならない、極めて大事なポジションである。
番組では、石原さとみが演じる主人公の「河野悦子」が、ファッション雑誌編集部の地下にある「校閲部」に配属されるところから始まる。この「校閲部」のメンバーの配役がまたスゴイ。上司役の岸谷五郎や先輩役の江口のり子など、大好きな個性派の役者が脇を固めている。
キュートな笑顔が可愛い石原さとみが、喜怒哀楽の激しい難しい役処をコミカルな演技でソツなく熟していて、正に演技派女優の真骨頂発揮だ。どちらかと言うとファッションの要素を重視した内容のラブコメなので、「校閲」に関する露出度が少ないのは致し方ないが、出来ればもう少し「校閲」のシーンを増やして欲しいところだ。
本職の現場サイドからは「現実との乖離が甚だしい」とのお叱りの声もあるが、あくまで作り物の「ドラマ」である。目くじら立てずに、ここはひとつ温かい目で見てほしいと願うばかりだ。