精密検査で「ねこまんま」というのが出てきた。
ねこまんまというと、地域によって「白飯にカツオ節を乗っけて醤油を垂らしたもの」あるいは「味噌汁をぶっかけたご飯」を指すものに分かれるようですね。
ちなみにこの時の「ねこまんま」は「人間が食べるものとしての食べ物」を指すものであり、猫(あるいは犬)が食べる用の「ねこまんま」は、味噌汁などの出汁を取るために使ったカツオ節やイリコなどを再利用してご飯と混ぜて猫や犬の餌としたものだったとか。
今のようにペットの餌というものが商品として確立していなかった時代にコスト低減も考えて生み出された産物のようですね。
ところで、猫が好きな方ならご存知でしょうが、そもそも猫は炭水化物に対する消化能力が人間に比べて低くあまり必要としないのでこのねこまんまは猫の餌としては決して適したものではありません。
ましてや人間が食べる「ねこまんま」では、人間に比べて腎臓の能力が低い猫や犬だとかなりの塩分過多ですよね。人間でも「糖質制限」「塩分制限」が声高に叫ばれる今、我々自身ももちろん、犬や猫の健康にも気を付けたいですね。
それともっと気を付けたいのは、味噌汁ぶっかけ系の猫まんまの場合、ネギ類を具材として使った味噌汁は厳禁だということ。ネギ類には犬・猫の赤血球を破壊する物質である「硫黄化合物」が含まれているので、与えると重度の貧血を引き起こすこととなり、場合によっては死に至る危険性もあるのだとか。特に玉ねぎは絶対に与えてはいけないそうです。
まぁ、最近では猫缶やドッグフードなどを与えるのが主流でしょうが、ペットを愛するならばペットの健康にはちゃんと気を使いたいものですね。
あ、あと食堂などでご飯に味噌汁をかけて食べるのはマナー違反となりますので、やめましょうね。