先月「水無月」について日記を書いたので、今月も「文月」について日記書こうと思います。旧暦の7月を「文月(ふづきまたはふみづき)」というのは皆さんも良くご存知かと思います。
で文月の由来は実は七夕と関係があって、七夕に短冊を書いて飾ることから「文を開く(公開する)月→ふみひらづき→ふみづき・ふづきとなった」という説が最も有力のようです。
ちなみにこの短冊を書いて飾るという風習は日本固有のものであって七夕伝説起源の国中国にはありません。この元になったのは、七夕の時期に織姫にあやかって女性にとって重要な仕事であった織物が上達するようにと祈った「乞巧奠(きっこうでん)」という中国の古い行事だとのこと。乞巧奠で織物の上達を願ったように、当時重要であったであった文字が上達するようにという願いを込めて短冊に和歌などを書いて皆に公開したという奈良時代の貴族社会で始まった行事から生まれた風習のようです。
ですから、もともとは字の上達を願わんがために短冊に文字を書いて公開した(飾った)行事が時代の流れとともに変じて「願い事を短冊に書いて飾るとその願いが叶う」という現在の風習になったというわじですね。
ところで七夕伝説のメインストーリーと言えば互いに思いすぎるがゆえに、牛飼い機織りというそれぞれの職務をないがしろにしてしまったがゆえに、二人を出合わせた神の怒りを買ってしまい、引き離され年に一度七夕の夜にだけ会うことを許されたという天空のラブストーリーですよね。
織姫の星は琴座で一番明るい恒星である「ベガ」。彦星の星はわし座で最も明るい恒星である「アルタイル」ですよね。
言うまでもなく恒星同士であるこの2つの星の距離が近づくことなど物理的にあり得ませんし、この2つの星の実際の距離は14.428光年だそうで、高速で移動したとしても牽牛が織姫のところにたどり着くには14年半もかかりますから、ファルコン号に乗っても、エンタープライズ号でも宇宙戦艦ヤマトでもアルカディア号でも1年に1度会うことなど無理で当然結局はその日以外の毎日を移動に費やすこととなり神の御意向には添えませんね。
なら唯一可能な移動方法はドラえもんの「どこでもドア」かなと思うかもしれませんが、「どこでもドア」は10光年以内の距離でないと機能しないという設定らしいので、それも無理ですね(笑)。
話を「文月」に戻すと、日本帝国海軍の駆逐艦にも「文月」という名前の睦月型駆逐艦がありましたが。これも睦月型駆逐艦の7番艦であつことから7月になぞらえて命名されたそうです。