昨日のことですが、仕事帰りにビルの裏口から出ようとしたときに
ドアが開きませんでした。
見ると、ドアノブの斜め上に「鍵の調子が良くありません、ドアが開かない時は釦を押して出てください」との張り紙が・・・
この張り紙どうなんでしょう?
僕が出るときもドアが開かず、ボタンを押して無事に出られたのですが、
この張り紙にはボタンが「釦」と漢字で書いていました。
これ、どうなんでしょう?
僕はもちろん、「釦」がボタンという漢字だということを知っていましたので
何事もなくドアから出ることができましたが・・・
「釦」という漢字読めない人もいいると思います。
ボタンって元来日本には無かったもので確かポルトガル語が語源のはず。
当用漢字のはずもなく小中学校では習いませんから
服飾関連やファッション関連の専門学校にでも行かない限り
学校の授業の中で出てくることはないはずです。
もちろん新聞や雑誌では「ボタン」とカタカナ表示に統一されているでしょうし、
小説や漫画でもよほど作者の強い意向がない限り、校正でカタカナ表記に直されるはずです。
つまり「釦」という漢字を理解できない人がいても全然不思議ではないのです。
レベルで言うなら、ネプリーグの漢字テストの最終問題で「漢字で書け」と出てきてもおかしくないくらい・・・
まあ、名倉くんならこの番組のためにお勉強しているみたいなので書けそうですが・・・(笑)
そんなレベルの漢字を多くの人が必要とするであろう張り紙に使うのは、僕は違うと思います。
ドアが開かないという局面に接したとき、人は少なからずパニック状態になるはずです。
その時、その解決法が書かれた張り紙の漢字が読めなければ・・・
確かにドアの横にはかなり目立つ感じでボタンがありましたが、
「釦」という漢字を読めずに、そのボタンをちゅうちょなく押せる人って多いのでしょうか?
「絶対に押すべからず」と書かれたボタンのある何もない狭い部屋に閉じ込められたら
人はそのボタンを押さずにいられなくなる、
という実験があったとかいう話を聞いたことがあるような気もしますが
そんな特別な環境下でもない限り、人は何のボタンかはっきり分からないボタンを
躊躇なく押せるものなのでしょうか?
僕は、僕自身「釦」は読めたのですが、そのボタンを押すことにはしばし迷いました。
ましてや「釦」が読めなかった人の場合はどうでしょうか?
多分かなり迷うのではないでしょうか?
もし「ダメもと」と思うことができない人だったら、
裏口から出ることをあきらめて、表入口に回って出るかもしれません。
そんなこんなを考えた時、やはり張り紙は万人に理解できるよう
「釦」と漢字ではなく「ボタン」とカタカナで表記すべきだと思うのですが・・・
皆さんどうでしょうか?