今日9月14日がというのではなく、毎月14日,15日は
福岡県のひよ子本舗吉野堂が「ひよ子」まんじゅうのPRの為に制定した「ひよ子の日」です。

現在では「ひよ子」は東京のお土産としての認識度が高いですが、元々は福岡県飯塚市のお菓子で、
福岡みやげでした。東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年、東海道新幹線が運転開始した時に
東京駅八重洲のお土産売り場の一角に出店するという形で首都圏に進出し、
1985(昭和60)年の東北新幹線上野駅乗り入れ後から東北への東京土産物として売行きが伸び始めたというのが、
現在の「ひよ子=東京土産」という認識の裏話です。
東京進出時に吉野堂は埼玉県草加市に東京工場を建設しましたし、
1988年(昭和63年)には東京都台東区に東京ひよ子株式会社が設立され、「
東京ひよ子」という商品名でひよ子を製造販売しています。
そして東京ひよ子限定の商品、東京駅限定の商品まであるようです。
福岡への東京土産にひよ子を買っていったという笑い話も耳にしたことがあります。皆さん、
福岡への東京土産は無難な線なら「東京ばなな」が良いと思いますよ。
一方元々の「ひよ子本舗吉野堂」の方は東京ひよ子設立と同時に「株式会社博多ひよ子」に商号変更しました
そして福岡エリアでは「博多ひよ子」という商品名で現在ひよ子を製造・販売しており、
福岡限定で春は「桜ひよ子」、夏は「茶ひよ子」、秋は「栗ひよ子」、冬は「苺ひよ子」を販売しています。
ということで現在は「東京ひよ子」と「博多ひよ子」2つの「ひよ子」があるわけですが、
この2つのひよ子、餡も側も味は全く同じです。形もほとんど同じですが、
実はフォルムには少し違いがあり、「博多ひよ子」のほうがスリムで
「東京ひよ子」の方が少しふっくらしているそうです。
おそらく二つ並べてどちらが「博多ひよ子」でどちらが「東京ひよ子」か違いを当てられる人はいても、
どちらか一方だけのひよ子を見て「博多ひよ子」か「東京ひよ子」かを言い当てられる人は
いないんじゃないかなぁ。一度両方並べて写真撮ってみたいなあ。