
定火消
『大名火消』ができてから17年後の1658年(万治元年)に
『定火消(じょうびけし)』ができます。
これは幕府直轄の組織で、一説には死者10万人ともいわれる
『明暦の大火』の翌年に旗本4名をリーダーとして設けられました。
『定火消』は広大な敷地の火消屋敷が与えられ、
そこに100人ほどが常駐していました。
この火消屋敷は後に消防署となります。
臥煙
『定火消』の中には
『臥煙(がえん)』と呼ばれる実働部隊がいました。
真冬でもふんどし一丁で全身の入れ墨を見せながら
現場を駆けずりまわり大活躍でしたが、
火事のない日は博打や喧嘩、
商家に『銭さし(銭を通すひも)』を押し売り、
買わなかった商家は火災にかこつけて破壊するなど、
評判の悪い存在でした。
これでは火消じゃなくて不逞の輩ですよね。