
大政奉還後、1871年に新貨条例が制定され、円、銭、厘の三種類を用いた貨幣制度がスタートしましたl
欧米に倣った金、銀、銅を用いた貨幣が発行されます。
この条例により、金1.5gを1円とする金本位制が採用され、
1円=100銭=1000厘とするように取り決められます。
しかし、政府の用意した金銀の量が少なかったため、実質的には不換貨幣で、
このため貨幣値は下がって物の値段が上がったようです。
さて、この時代の1円ってどの位の価値が現在ではあったのでしょうか
おおよそになりますが、小学校の教員やお巡りさんの初任給は月に8~9円ぐらい。
一人前の大工さんや工場のベテラン技術者で月20円ぐらいだったようです。
このことから考えると、庶民にとって当時の1円は、現在の2万円ではないかと思われます。