世界各国の災害派遣地域で援助物資をヘリで空輸していた米兵によると、物資を渡す時がいちばん緊張する場面だという。
災厄に遭い空腹で尋常じゃない精神状態でパニックになり、皆我先にとヘリに群がってくるからだ。下手をするとホバリングしたヘリから投下した物資に押しつぶされてしまう危険さえある。
しかし3.11の日本で目撃したのはそれまでとまったく違っていたそうだ。皆整然と列を作って待っており、ある程度受け取ると「もう十分だから、あとは他の避難所へ持っていってください」と他人を慮ることに驚いたそうだ。
東京の地下鉄への階段では、帰宅困難者どうし近隣から提供されたブランケットやおにぎりを分け合い、暴動を起こすこともなく降り掛かった災厄にじっと耐える民度の高さが話題になった。もちろん災害現場での盗難や自称ボランティアの野次馬もいたようだが、諸外国での被災地では暴動や略奪が横行するので、戒厳令が発令されるのが一般的なのだ。
震災だけでなく武漢発の感染症も、どう行動するか試されているようにも思う。どこかの県議のようにあざとくマスクを売って儲けたり、デマに踊らされてトイレットペーパーが品薄になるのが世界中で起こっている。こういうときにどう行動するのか、これまでの生き方が問われるのだ。マスクがなくても手洗い慣行すればいいし、基礎疾患がなく高齢者でなければ感染しても8割は軽症ですむそうです。
拝金主義からもっと大事なことへ気づくきっかけになるといいな。 return to innocence
アフリカで発生した大量のバッタ(4000億匹だとか)が中国にまで押し寄せているとか。まるでヨハネの黙示録第9章のように。それでも良心に従い自律して生きることを心しませう。