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TacoのMILU日記
タイトル ~愛は陽炎~初恋篇 その2   おすすめ(8) 2010-09-19 22:48:53

それから、しばらく経って彼女に電話することにした。

 

デートに誘うつもりでもなく、もちろんデートプランなんて考えてもいなかった。

ただ、彼女と話がしたかっただけ。

声が聞きたかっただけ。

 

そして、デートのチャンスは意外にも訪れた。

『あのね、洋楽とか好き?』

『はい?』

『○月○日にコンサートあるのだけど良かったら一緒に行く?』

『え?!いいんですか!行く行く!』

彼女の方から、お誘いがあるなんて夢にも思わなかった僕は、気が動転して思わず即答してしまった。

ギター小僧で、ニューミュージックとかフォークソングしか聞いた事のない僕が・・・

 

次の日から、レンタルレコード店に通うこととなった。

ビルボードのチャートが置いてある店で、チャート上位の曲・歌手を片っ端から借りていった。

ロック系、ソウル系、アダルトコンテンポラリー、ジャズ・・・

とにかく、ジャンルを問わず何でも聴いた。

そう、彼女こそ音楽の素晴らしさを、僕に教えてくれた人だったのだ。

 

猛勉強の甲斐あって、会場の日本武道館に行く間も、音楽の話で盛り上がった。

そして、僕自身も好きになったアーティストの歌と演奏。

隣で僕と同じように楽しんでいる彼女。

夢のような時間はあっと言う間に過ぎていった。

 

彼女の住むアパートは電車の駅から数分歩いた所らしく、送って行く事になった。

コンサートの余韻と、彼女と夜道で二人きりというシチュエーションが、僕の気持ちを高ぶらせたのかもしれない。

手をつなぎたい衝動に駆られた。

そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、時折、小さく微笑みながら歩いて行く彼女に、何もすることはできなかった。

 

『もうすぐだから、ここで良いから』

アパートに上げてもらおうなんて下心は、もちろんなかった。

せめて、家の前までの時間を共有したかっただけなのに、それもままらなかった。

 

それから、何度かコンサートに一緒に行ったのだが、2人の進展は全くと言っていいほどなかった。

彼女の行きたい所に僕がついて行く、そんな関係。

でも、僕の中で、彼女の存在はどんどん大きくなっていった。

 

僕の気持ちを、伝える時なのだ。

しかし、想いと裏腹に現実は残酷だった。

 

 

                     ~つづく

            

カテゴリ:その他 > その他
コメント(5)
からす子 2010-09-19 23:36:13  
あぁ、なんだかいつも期待を持たせて続いてしまうぅぅ。
文章、上手ですね^^
明日に、期待w
眞ちゃん 2010-09-20 08:43:14  
何だろう・・・・
気になりますね 続きw
kazukky 2010-09-20 12:47:30  
小説家になれそうな素敵な文章^^
Taco君って可愛いなぁ♪www
続きに期待!w
keito 2010-09-20 13:11:10  
ああ、また続くだ。。。。
この話は、一体全体いつ完結編になるのだろうか?w
最後の終わり方は、別れを暗示している?
clematis 2010-09-21 00:32:20  
マイペに私小説! 斬新ですねw
ケイトちゃん、早く続きが読みたい気持ちは解るけど、
結果を先に聞いてどうするww (横レスすみません^^;
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